6月9日 (20日目)
イギリス人カップルが去り、新たにフランス人男性と日本人女性が加わった。そろそろ私は長く居る方に属するようだ。このフランス人はとてもユニークな人で、あっというまに人気者のリーダー的存在になった。私も彼とは一番ウマが合い、今でも連絡を取り合っている。フランス語のアクセントの強い英語で誰とでも躊躇せず話し、照れ屋でお茶面。そこがまた人を魅了させる。頻繁にかかってくるガールフレンドからの電話ではよく冷やかされていた。しかし、活動の目的をよく理解し、常に問題意識を持ち、積極的にワークをこなしていた。リーダーたる要素は、単に強いだけではなく、人間臭さや弱さを含めた魅力を備えたパーソナリティーが必要不可欠だと彼の行動を見て確信した。
ところで、私はこれまで何回かインドの公共バスに乗ったが、いつ乗っても混んでいる。特に夜は家族連れも多くすさまじい。交通機関でバスは一番安いし数もあるからだろうが、どうして夜に移動するのだろう。しかし、バスにすら乗れない人も多い。以前、インドの路上生活者が存在する仕組みを聞いたことがある。貧困家庭においては、狭く暑い家の中で寝るよりは広い戸外で寝る方がまだ快適であり、時にはお金や食べ物の施しがある。そのためにわざと自分の身体を傷つけることもある。たくさんのお金がなくても生きていける反面、まともに仕事に就いていてもキャッシュを多く持つことができない。これは、彼らの問題というよりは社会のシステムに起因するらしい。事情に乏しい私の知識ではこれ以上何も言えない…。
夜、いきなり雷雨があり、木が倒れ、いくつかのハットの内側もびしょ濡れになった。しかし、一時でも暑さから逃れることができたのは幸いだった。
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